浄土真宗親鸞会

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浄土真宗親鸞会(じょうどしんしゅうしんらんかい)は、1958年に発足した、浄土真宗系の新宗教の一つ。 元浄土真宗本願寺派僧侶である高森顕徹が設立した。本部を富山県射水市に置く。同会の会員数は公称10万人(小沢浩 新宗教の風土)と言われている。

教義

「宗祖親鸞の教えを広めることを唯一の目的として、親鸞や蓮如の文を根拠にして、それを忠実に解説する」という趣旨の法話会を各地で行っている。浄土真宗親鸞会側は本願寺側の教えを何もやらなくて良い教えだと批判し、善を積めと説き「信心決定」を目指す。

だが、この点に関して絶対他力で「あらゆる雑行を投げ捨てよ」とする蓮如の言葉の解釈をめぐり、東西本願寺をはじめとする真宗諸派の教学との間で異なる部分があり、異端と見なす人も少なくない一方で、親鸞や蓮如の教えを原典どおり忠実に護ることに教団の基盤を置き、徹底して聞法と教学を重視することから「真宗原理主義」とも言われ、伝統仏教の一派とする見方もある。

布教

日本全国や日本国外で積極的な布教活動を展開して、その構成員はあらゆる年齢層・地域・職業に及び、伝統教団の苦手とする若年層の信者の獲得にも成功していると団体側は主張しているが、大学での偽装サークルによる勧誘や信者への過剰な献金要求によりカルトと捉えられている。

批判勢力への対応

浄土真宗西本願寺系寺院への抗議

  • シンパと思われる人物が運営するHPで、浄土真宗西本願寺系寺院が虚偽の内容を記載したチラシなどを配布したことに対して抗議したとする趣旨の文章が公開されているが、具体的な寺院名が記載されていないため、そういった事自体が本当にあったのか確認が出来ない。
  • 家族の絆(現:浄土真宗親鸞会被害家族の会)管理者NONSECTが浄土真宗西本願寺僧侶であり、この人物がデマを書き散らしているといった内容の公開しているHPが存在しているが、団体の問題とされる行動が複数の出版社から発売されている雑誌や書籍で指摘されている点やNONSECTが浄土真宗西本願寺僧侶であると言う具体的な証拠が公開されていないためHP自体の信憑性に疑問符が付く。

批判的な内容の書籍や雑誌への対応

「救い」の正体。

  • Wikipedia日本語版でシンパと思われる人物が「救い」の正体。の出版元に抗議したと主張しているが法的な措置を含むものかの提示は行われていない。
  • 親鸞会が運営するHPでこの団体をメインに扱った、『親鸞会はカルトか、伝統仏教か?』は、脱会者による誹謗中傷としているが、米本和広の『顕正会--仏教ラディカリズムの嵐』の冒頭部はなんら問題が無いと取れる表現を行っている。

インターネット上での活動

  • インターネット上の批判サイトに対してHP運営者やサーバー管理者に裁判かHPを削除するかを選べ式の攻撃を行う事が多々ある他、この手の脅迫に屈しなかった場合、類似名称のHPや反論HPが立ちががる例や同一サーバにシンパサイトを作り、批判サイトがコンテンツの一部のように見せかけると言った検索エンジンスパムを多用する傾向がある。

ウィキペディア日本語版との関係

  • 二階堂ドットコムにこの団体の信者が管理者に潜り込んでいると言う情報が寄せられた事があったが、その際名指しされた管理者の利用者:Los688は、無断転載にぬるい対応を行うことで知られている人物であるため、火の無いところに火をつけてしまった形になっている。
  • 親鸞会シンパが過去にこの団体にとって都合の悪い記事を書いた人物を排除しようとした際に管理者の利用者:Gombeが議論の引き伸ばしを目的とした投稿ブロックのコメント化を行っている。
  • 2007年5月現在、この団体関係者名義でのブロック依頼や削除依頼の提出は無い。

歴史

  • 1952年高森顕徹を会長とし、68名の会員を集めて「徹信会」を発足。
  • 1957年富山県高岡市に徹信会館を建設。翌年に宗教法人の法人格を取得し、浄土真宗親鸞会と改名。
  • 1979年浄土真宗本願寺派の紅楳英顕が「現代における異義の研究─高森親鸞会の主張とその問題点」を発表。再三にわたり質問状を送るが、紅楳が誠意を持って答えないとして、1984年親鸞会の会員約1500人が西本願寺御影堂に座り込み抗議。
  • 1988年富山市に隣接する射水郡小杉町に本部を移転。支部は全国及び南米・北米・台湾・韓国に及ぶ。
  • 2004年既存の本部会館の収容能力不足から、隣接地に2000畳の講堂を持つ正本堂を建設。

参考文献


関連項目

対立団体

関連団体

個人

  • 明橋大二
  • 永野一男(豊田商事代表)個人的にこの団体を信仰していた。
  • 小沢浩(元富山大学学長)この団体のシンパとして知られている。

その他

外部リンク

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